ナルさんが告げた言葉に目の前が真っ赤に染まった。激情に任せるまま引き金を引く。その時のナルさんはどこか満足そうだった。ナルさんが除隊されてから1週間が経った。今日も今日とて軍の本部、蝋燭に照らされた仮眠室に月明かりが差し込む。銃は剣と違って…
「なぁ、ナルセ。お前はどこで死にたい?」 その日はセージさんの家で呑んでいた。家族が眠り、夜も更け、静かに呑んでいた時、俺の上司はポツリとそんな事を漏らしたのだ。 「そんな縁起でもないこと言うなんてセージさん、実は酔ってる?」 俺の言葉に、か…
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